2025.06.30 (Mon)
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賑わう博多の中心地から、ほんの少し足を伸ばすとたどり着く「冷泉(れいせん)」エリア。櫛田神社をはじめとした歴史ある建築が佇み、町家文化や伝統工芸がいまも息づく一方で、ここには現代的な感性による新たな試みも静かに根を張っています。観光地としての華やかさとは異なる、博多の本質に触れられる「もうひとつの顔」。その魅力を紐解きます。
「博多祇園山笠」の奉納神社としても知られ、千年以上にわたりこの地を見守り続けてきた「櫛田神社」。その境内を起点に、博多冷泉エリアの路地裏をゆくまち歩きを紹介します。歴史の風情と日常の温かさが共存する路地には、古くからつづく伝統的な食文化や、次世代の感性が息づく新スポットが隠れています。知っているようで知らない博多の素顔をじっくり味わってください。
櫛田神社のすぐそばに佇む「博多町家ふるさと館」の「みやげ処」が、2025年4月に「hakatakara」として新たな装いでスタートしました。このリニューアルを手がけたのは、「株式会社 博多大丸 九州探検隊」のメンバーたち。九州各地で地域の魅力を掘り起こしてきた彼らが、今回どのような想いでこのプロジェクトに挑んだのかをご紹介します。
戦後まもなく民間のアパートとして建てられ、博多のまちとともに歴史を刻んできたビンテージビル、冷泉荘。今年で築66年を迎え、昨年には国登録有形文化財(建造物)に登録されました。この建物には、古いものに価値を見出した入居者のみなさんが集まっています。そこには互いの関係性を大切にしながら、博多のまちとともに歩む姿がありました。