静岡県
2026.08.19 (Wed)
目次
静岡という土地で長く続いてきた産業や文化。その裏側には“続け方”を選び直してきた人たちがいます。本特集では酒、茶、模型、楽器、駅弁などの分野で国内外から評価される現場に加えて、次の工業を担う若者たちが育つ静岡大学を訪れ、地域の価値が次の時代へと手渡されていく様子を追いました。
昭和後期に全国に先駆けて吟醸酒を生産、製品出荷した草分け的な地として知られる静岡。その代表でもあり、世界的な評価を受けてきた現場が、焼津市に蔵を構える磯自慢酒造です。評価を追わず、声高に語らず、それでも結果として評価されてきた磯自慢酒造の背景には、蔵元たちが代々積み重ねてきた“判断”があります。本記事では八代目蔵元・寺岡洋司さんにお話をうかがいました。

500年にわたり静岡の地に根付いた染色文化「駿河和染」は、職人たちが染色方法やデザインを自由に組み合わせ、独自のスタイルを築いている染め物です。その中で、静岡県の特産品であるお茶を取り入れた染め物を考案し、注目を集めているのが「お茶染めWashizu.」。本記事ではその代表・鷲巣恭一郎さんにお話をうかがい、新たな表現を切り開くお茶染めについて語ってもらいました。

“模型の街”として長く知られてきた静岡市。全国のプラモデルの多くがこの街で生まれ、今もなお世界へと送り出されています。その中心に位置するのが、100年にわたって模型をつくり続けてきたメーカー・青島文化教材社。そのラインナップは独自の個性を放ち、模型ファンの間ではポピュラーな存在です。本記事では、創業時から脈々と引き継がれてきた青島文化教材社の挑戦DNAと、攻め続けるものづくりの現在地に迫ります。

世界有数の楽器の街として知られる浜松市で、エレキギターを長年作り続けてきた東海楽器製造株式会社。職人による手仕事と伝統的な製法を大切にしながら、新しい素材や発想にも挑戦する姿勢は、同社の「Old and New」というコンセプトに象徴されています。世界でも評価されるTokaiギターは、どのようにして生まれているのか。浜松の工場を訪ね、その現場に流れる思想と職人技を追いました。

約140年前に誕生した駅弁は、実は外国にはない、日本特有の食文化だといわれています。今年創業136年を迎える静岡の東海軒は、その草分け的存在。ご当地駅弁の先駆けとして長い歴史を背負いながら、今もなお新たな商品開発に挑み続けています。本記事では、そんな老舗駅弁屋が鉄道とともに歩み続けた食文化の魅力に迫ります。

浜松は、多くのグローバル企業を生み出してきた日本有数の工業都市です。その浜松で、災害救助をテーマにロボット開発へ取り組むのが、静岡大学の学生チーム「レスキューやらまいか」。設計から製作、制御、運用までを学生自身の手で担い、競技会という実践の場で工学と向き合う彼らの活動には、浜松のものづくり文化と、次世代へ受け継がれていく確かなDNAが息づいています。
